ダンスをやっていると、誰かの踊る姿を見て、
「あの人はダンスが上手い!」
「あの人はダンスが下手!」
などの言葉を聞く場面はよくあります。
ダンスが上手い人と下手な人の違いは技術面だけでなく精神面も大きく関わってきますが、実際のところ違いがよく分からない方も多いのではないでしょうか?
筆者自身もモダンダンスを中心にダンスを習い続け23年になりますが、指導者からはいつもいつも下手くそと言われ怒られ続けてきました。
いつもいつも悔しくて、上手な人と自分は何が違うのだろうと試行錯誤した結果、現在はダンスを教える仕事や公演などの舞台にも出演しています。
この記事では、ダンスが下手くそだと言われ続けたダンス歴23年の筆者が、ダンスが上手な人と下手な人の特徴や違い、上手くなるためにできることについて紹介します!
ダンスが上手になりたい方、上手な人との違いや自分に何が足りないのか分からず困っている方は、ぜひご覧下さい。
ダンスが上手い人の特徴
ダンスが上手な人は、基礎の動きや体幹などがしっかり備わっています。
ですが、上手い下手を見分けるためには見る力も必要です。
主な特徴としては、
- リズム感が良い
- 体のしなやかさ
- 体幹が強い
- 力の向きどころを知っている
- 自分が美しく見える身体のラインを知っている
- 表現力
などが上げられます。
それぞれの特徴や動きの見方などについて、この後詳しくお伝えします。
リズム感が良い
ダンスが上手い人は、音楽のリズムをよく聞き音に動きをしっかりと合わせています。
音が聞けてリズムがとれると、動きの間のとりかたなども感覚的に分かってくるので動きの流れが自然になり、曲と一体になってい不自然さがありません。
身体のしなやかさ
ダンスのジャンルによって求められる身体の柔軟性は違いますが、身体が硬い人よりも柔軟性がある人の方が良いです。
身体がしなやかに使えるということは、美しい曲線を描いたり滑らかに動けることに繋がります。
特に、バレエやジャズダンスなどにはしなやかな動きの要素が求められるため、柔軟性は大切です。
体幹が強い
体幹は、身体でいいうと胴体の中にある深層部の筋肉を指します。
体幹が強いと身体の姿勢を保つ力があるため、激しい動きやバランスが必要な場面などで、ふらつきや動きがぶれにくくなり、安定した動きが可能です。
自分が美しく見える身体のラインを知っている
ダンスが上手な人は、自分をよく見せる方法を知っています。
人の身体の形や作りは個々によって異なるため、美しく・かわいく・かっこよく見える角度も人それぞれです。
同じ動きでも、身体のちょっとした角度や立ち方によって見え方が変わるため、上手な人ほど自分のの身体が一番良く見えるラインを研究しています。
表現力
あまりにもオーバーに表現しすぎると、見ている方は嘘臭く感じたりして興醒めしてしまう場合がありますが、ダンスが上手な人は感情表現が豊かで自然です。
ただ、ダンスの技術レベルが高いだけの人よりも、曲の世界観を表情や動きで表現している人の方が見ている人の心を掴み印象を残します。
ダンスが下手な人の特徴や上手な人との違い
ダンスが下手な人の主な特徴としては、
- リズム感がない
- 身体が硬い
- 必要な筋力が足りない
- 動きが小さく硬い
- 自分の美しく見える体のラインを知らない
- 恥ずかしがってしまう
などが上げられます。
それぞれの特徴や動きの見方などについて、この後詳しくお伝えします。
リズム感がない
ダンスが下手な人の原因の一つは、リズム感のなさが上げられます。
特に、基本的なステップに慣れていない始めたばかりの段階では、音に合わせて動きについていくのが精一杯です。
リズムから外れてしまうと見ている側は曲と動きのずれに違和感を感じるため、リズム感が足りない方は動きや音を聞くなどの反復練習を行いましょう。
身体が硬い
身体が硬いと、本来動かしたい部分まで身体を使う事ができません。
脚を高く上げる場面なのに上げられない、腕を大きく回したいのに回らないなど、見せたい動きに繋がらないため、ある程度の柔軟性は必要です。
必要な筋力が足りない
ダンスではなく全てのスポーツにも通じますが、力強い動きをするためには筋力の強さが必要です。
特に、体幹は身体のバランスを取るために必要な筋力のため怪我の予防にも繋がります。
動きがフラフラしたり、弱々しく感じてしまうようであれば必要な筋力が足りていないといえるでしょう。
動きが小さく硬い
一見、ダンスの動きについていけるように見えても、力み過ぎて動きが固く小さな動作になっていては、迫力が出ず見栄えも出ません。
特に家や狭い場所などで自主練などをしていると、その空間の中だけの小さな動きになってしまいがちです。
また、常に身体が緊張していると、力を込めたり抜いたりする使い方ができないため、動きの強弱が弱くなる原因にもなります。
自分が美しく見える身体のラインを知らない
自分をよく知らない人は、自分の良い部分を発揮できません。
特に、ポーズや立ち姿がカッコ悪くなってしまいがちな人は、体幹の弱さも関係してくる以外にも単純い自分が一番美しく見える形を知らないケースが多いです。
恥ずかしがってしまう
人に見られていると、うまく出来なくて恥ずかしいと言う気持ちや照れ出てしまう場合があります。
恥ずかしさや照れは、身体に余計な緊張を与えるため本来の力を発揮できません。
また、周りの目を気にしすぎると集中力が低下し失敗の原因にもなります。
自分が思っているよりも周りは自分のことを見ていないものなので、目の前のことに集中しましょう。
上達するためにできること
ダンスをもっと上達させるためには、音楽をよく聴いたり、体幹トレーニングや基礎の反復練習は欠かせません。
リズム感が悪いのであれば、上手な人の後ろについてひたすらタイミングを合わせる。
自分の身体が美しく見えるラインが分からないのであれば、自分と同じような体型でダンスが上手な人の動きを真似て緊急する。
また、日頃から本を読む・映画を見る・芸術鑑賞に行くなど、様々な体験をしてその時感じた気持ちを表に出したり伝えていくのも大切です。
今の時代は、スマホで動画を撮影できるので、自分の動きと上手な人の動きを見比べてどんどん研究していきましょう。
自分で考えてやり続けることは、何よりの力になります。
まとめ
ダンスに慣れない内は、覚えたりやることが多いため慣れるまでは時間がかかります。
筆者の経験ですが、以前教えていた生徒さんに対して常に上手な人の後ろで踊らせるようにし、
- 上手な人の動きのタイミングや強弱を真似して合わせること
- 身体の向きの角度や捻り具合を真似すること
- かかんだ時などの姿勢の深さ・高さを真似すること
など、とにかく動きを真似て合わせることを徹底させていくと、段々と動きのタイミングや身体が綺麗に見えるラインなどが分かるようになりみるみる上達していきました。
ダンスが上手い人でも最初は全くの初心者から初め、基礎練習や動きと表現の研究を繰り返し続けて力を身につけています。
また、表現の仕方は踊る人によって様々なため絶対にこれがいいという基準はありません。
自分にとって素敵だと思う人を参考にして、研究してみて下さい。